IPS, VA, TN の違い

20191115

液晶モニタを選ぶときにパネルの違いがわからず困ったのでまとめておく。

IPSとVAの派生品

IPSとVAにはいくつかの派生品がある。これは商標を使えなかったり独自の改良が入っていることによる。

オリジナル 派生品
IPS (LG製) PLS (Samsung製), AHVA (AUO製), ADS (BOE製)
VA SVA (Samsung製), AMVA (AUO製)

パネルの種類の判別方法

仕様表にパネルの種類が書かれていなくても、視野角とコントラストが書かれていれば推測できる。

視野角 コントラスト パネルの種類
左右178度 1000:1 IPS系
左右178度 3000:1 VA系
左右170度 1000:1 TN

ハイセンス43A6100の仕様表にはパネルの種類が書かれていないが、視野角が左右178度でコントラストが4000:1なので、VA系パネルと推測できる。

視野角

IPSもVAも視野角は左右178度になっていることがほとんどだが、IPSもVAも様々な会社が作っているので、実際の視野角は製品によって大きく異なる。YouTubeに製品レビューが出ている場合はそれを参考にするのが良い。

パネルの種類 斜めから見たとき 正面から見たとき
IPS 暗めの画面になるがVAより見やすい 低品質なものだとバックライトが漏れて黒が紺色になる
VA 白っぽくなりやすい。低品質なものだと顕著 バックライト漏れが少ないので黒が締まる

応答速度

IPSとVAはオーバードライブ時で4msから5msのものが多い。
TNにはオーバードライブ時で1msのものがあり、ASUS VG245Hは「2019 Call of Duty World League」の公式モニタに採用されている

ハーフグレアとアンチグレア

ハーフグレアの表面は光沢紙、アンチグレアの表面はコピー用紙に似ている。コピー用紙は文字が見やすく、光沢紙は画像が鮮やか。テレビは動画用なのでほとんどがハーフグレア、PCモニタは文字を読むことが多いのでほとんどがアンチグレア。ただしPCモニタでも32インチ以上になると動画鑑賞の用途が多くなるからかハーフグレアが増える。
アンチグレアは画像が少し曇る。一般的なアンチグレアのヘイズ率(haze = もや)は25%

24, 27, 32インチの表示面積の違い

製品名 インチ 縦 (mm) 横 (mm) 表示面積
241e9/11 23.8インチ 296.46 527.04 156246
271e9/11 27インチ 336.3 597.9 23.8インチの1.28倍 (201073)
326M6VJRMB/11 31.5インチ 392.85 698.4 27インチの1.36倍 (274366)

店頭で見比べると27インチは24インチより十分大きく感じた。

色域

パネルのグレードを判断するときは色域の値が参考になる。ただし公称値と実測値の差が大きいこともある。

製品名 パネル種類 色域 (実測値) 色域 (公称値)
BenQ GW2780 IPS sRGB 99.6%, NTSC 71.6% NTSC 72%
BenQ EW277HDR VA DCI-P3 85.76% DCI-P3 93%
HP 27f IPS sRGB 92.7% -
Dell U2518D IPS sRGB 98.1% Rec.709 99%
LG 32MP58HQ IPS sRGB 98.4%, NTSC 74.8% -
Philips 271E9 IPS sRGB 96.6%, NTSC 70.1% -
Philips 276E9 IPS sRGB 112.6%, NTSC 89.1% sRGB 124%, NTSC 93%
Philips 276E7 IPS sRGB 118.7%, NTSC 86.8% NTSC 104.4%
Philips 246E7 IPS sRGB 121.3%, NTSC 88.7% NTSC 101.4%
Philips 326E8FJSB VA sRGB 113.2% -

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